ダイカスト法は、精密な金型にアルミニウムなどの溶融金属を高速・高圧で射出(圧入)することにより、高精度で平滑な鋳肌の鋳物を得られる鋳造方法で、金属材料部品を鋳造する方法の中でもっとも大量生産に適した技術として広く利用されています。
しかしダイカスト法は、極めて短時間でキャビティ内に溶融金属を充填する為、キャビティ内に存在した空気などのガスが製品内に捕捉され、内部欠陥(鋳巣)を生じるという欠点があります。
従来のダイカスト法が持つ欠点を克服する1つの手段として、PF法(無孔性)ダイカスト鋳造があります。


《従来のダイカスト鋳造の問題点》
・製品内に捕捉されたガスにより内部欠陥(鋳巣)が発生する。
・ガスが膨張してブリスター(膨れ)や変形などが発生する為、T6熱処理のような高温の熱処理ができない。
製造コストが安いダイカスト法で高強度の部品が生産できない。


《PF法ダイカスト鋳造の長所》
・内部欠陥(鋳巣)が少ない為、耐圧部品に対して有利である。
・製品内のガス量が少ない為、T6熱処理が可能である。
製造コストが安いダイカスト品のT6熱処理が可能となることで、低圧鋳造,スクイズ鋳造などよりも低コストで機械的性質の高い製品を生産することができる。


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